VOSTOK Journal

アスタナLRT、ついに開業

アスタナで、ついにLRT(ライトレール)が開業しました。

全長およそ22km、18駅。
空港から市内中心部、そして新駅「ヌルジョル」方面までを結び、寒冷地仕様の自動運転車両が走る路線です。

工事が始まったのは2011年。
当初は2017年のアスタナ万博に合わせて開通する計画でした。
しかし、中国系企業との契約をめぐる大規模な汚職事件などの影響により工事は長く中断。
街から空港にかけて、十数年にわたりコンクリートの高架柱だけが並び続ける光景が残されていました。
私はもう、いつか取り壊されるのではないかとさえ思っていました。

仕切り直しとなったプロジェクトが再び本格的に動き出したのは、ここ数年のことです。
近所に住む私は、日課の散歩で毎日のようにその高架の下を歩いていましたが、工事再開後は、驚くほどの速さで景色が変わっていきました。
とはいえ、これまでの長い年月を考えると、開業はまだまだ先だろうと思っていました。
そんなある日、わが家の窓から、線路の上を走るLRT車両の姿が見えました。
あまりにも予想外の光景で、思わず興奮したのを覚えています。

そして開業のちょうど二日前、私は数週間の滞在を終え、アスタナを離れました。
歴史的な瞬間に立ち会えなかったのは少し残念でしたが、これから先は、LRTが街を走る風景のほうが、当たり前になっていくのでしょう。
だからこそ、長年見続けてきた「未完の景色」の写真こそ、いつか歴史を振り返る上で貴重な記録になるのではないかと思っています。

このLRT建設は、急速に発展を続けるカザフスタン経済、そしてその歩みを力強く後押ししようとするカザフ政府の意志を、象徴しているようにも感じます。

これから、この街がさらにどのように発展していくのか、とても楽しみです。