VOSTOK Journal

カザフスタン大統領来日

本日、日本では中央アジア5か国の首脳と日本の高市総理による、初の首脳会合が行われます。
中央アジア5か国の首脳との会談は、本年すでに中国・ロシアのみならず、アメリカのトランプ大統領とも行われており、地政学的な観点に加え、天然資源や東西をつなぐ新たな輸送ルートとしても、近年あらためて注目を集めています。

これに先立ち、昨日はカザフスタンのトカエフ大統領が来日され、天皇陛下との会見・昼食を皮切りに、明治神宮参拝、在日カザフスタン人との記念撮影、そして高市総理との会談が行われたとのことです。
その様子は日本でも報道されていますが、特にカザフスタン国内では、より大きく、そして細やかに伝えられています。

その中で、カザフスタンの主要メディア Tengrinews の記者は、自身の所感を交えながら、「静けさ」や「所作」、「間(ま)」といった観点から今回の訪日を紹介しています。
短い言葉、落ち着いた動き、そして意図的とも感じられる沈黙。
こうした要素が、日本外交の特徴として描写されています。

日本人にとってはごく自然で当たり前の「静けさ」や「間」が、カザフスタン側から見ると、「日本らしさ」として鮮明に映っている点は興味深いところです。
一方で記事の中では、日本における行動規範や、比較的保守的な組織文化の中で生活・活動する在日カザフスタン人の苦労についても触れられています。

私自身、20年以上にわたりロシアやカザフスタンをはじめとするCIS諸国と仕事をしてきましたが、その中で強く感じてきたのは、相互理解の難しさです。
双方ともに「一緒に仕事をしたい」という思いはあるにもかかわらず、ビジネス上の結果や数字だけでなく、関係性や信頼を重視するがゆえに、ほんの小さな認識のズレから話が進まず、結果として合意に至らない――そうした場面を何度も見てきました。

その中で、私が特に重視してきたのが「会う」ということです。
会って話すことは、単なる情報交換にとどまらず、空気や間を共有する行為でもあります。
感情や思いは、その空気を通じて、より伝わりやすくなる。
さらにそれが食事や酒を共にする場であれば、その効果は一層高まります(笑)。

本日の中央アジア5か国と日本による初の首脳会談。
私も同じ日本の地で、その雰囲気や空気を感じながら、実りある、そして大きな成功につながる会談となることを願っています。